おおよその料金と納期
6つの会社を調査して、中1日でのテープ起こしの料金相場を一覧にしました。文字起こしの発注先選びに役立ててください。
テープ起こし(文字起こし)の料金相場とは
ここでは、テープ起こしの料金相場と納期について解説します。まずは、当サイトで紹介しているテープ起こし会社の中から、一般的な内容の音声60分を最短(中一日)で発注した場合の料金を列記します。(比較をするために通常料金で調べました)
テープ起こしの料金相場の一覧表
会社名 | 料金 | 料金の算出方法 |
---|---|---|
ボイテックス | 16,500円 | 文字数 |
テープリライト | 35,640円 | 録音時間 |
アーク写本 | 29,700円 | 録音時間 |
シーズンソリューション | 20,400 | 録音時間 |
ジムプラン | 19,800円 | 録音時間 |
アトリエソレイユ | 19,260円 | 録音時間 |
ボイテックス
- 概要
テープ起こし業者は、一般的に録音データの時間で料金設定をしているところが多いのですが、「Voltex」は文字起こしをした文字数で料金設定を行っているのが特徴です。 業務委託などを利用していないので、すべて社員が作業を行っており、第三者がデータを操作することがなく、セキュリティ面がしっかりしている点もポイント。
- オプション
「ボイテックス」ではケバ取りを無料で行ってくれるので、オプション費用がかからない点も大きなメリットです。 ほかのオプションについてはホームページに明確な記載はありませんが、音声データによって見積もりを出してくれます。
- 支払方法
後払いでの支払いが可能です。期日は納品後1か月以内、銀行振り込みでの支払いが行えます。ただし、利用する側の支払い条件などがある場合、それに準じた対応をしてもらうことができます。また、初めての利用で代金が大きい場合、支払い方法は別途相談となります。
- その他料金
文字数・録音時間による料金計算をするのみで、基本料金などは必要ありません。利用実績によって、ディスカウントの相談も個別で可能となっています。
テープリライト
- 概要
「テープリライト」では、法律事務所や医療業界など、専門的な内容のテープ起こしから、一般的な音声データの文字起こしまで幅広く業務を行っています。 音録音時間によって料金を設定していて、声データの種類によって料金が異なります。 専門性が高いものは料金も高くなり、納期が短いと料金が上がるなどのシステムを取り入れています。
- オプション
オプションについては、ホームページで細かな記載はありませんが、サイト内で簡単な見積もりを取ることができます。 料金についてすぐにある程度把握した上で発注することが可能なので、納得した上で依頼できるのは助かりますね。
- 支払方法
法人の場合、納品日付にて請求書を受け取り、翌月末までの後払いで支払いを受け付けています。支払方法は銀行振り込み、もしくは現金払いとなります。現金払いの場合は、資料等を持ち込んだ際の前払いもしくは後払いです。ただし、初回利用は前払いでの支払いが原則となっています。
一方で個人の場合、前払いの銀行振り込みのみの受付です。納品の前営業日までに料金を振り込みしておく必要があります。また、現金払いは前払いもしくは納品時の支払いが可能です。
- その他料金
録音時間と納期料金で料金表から算出する代金が基本となります。銀行振り込みで支払いをする際に発生する手数料は、依頼側の負担です。
アーク写本
- 概要
「アーク写本」では、1本の録音データに対して作業員1名でテープ起こしを行うので、1本の中で文字起こしの内容が変わってしまうことがなく、安定した品質で納品してもらえます。
専門性の高いテープ起こしも行っているので、幅広い録音データの文字起こしが可能です。
録音時間によって料金を設定しており、基本納期より短期を希望する場合は割増料金がかかります。
- オプション
ケバ取りや整文などのオプションを行っていますが、ホームページには明確な料金の記載がないため、見積もり時に確認してください。
動画ファイルからの反訳も行っていますが、別途オプション料金がかかるようです。
- 支払方法
納品時に請求書が発行され、納品から2か月以内に銀行口座振り込みとなります。ただし、初めての依頼は前金が必要です。見積金額の半額を用意し、支払いは納品期日の前日となります。
- その他料金
録音1時間あたりの料金を基準として算出されます。ただし、動画ファイルから反訳する際は1時間単価プラス10%割り増し、また急ぎでの納品を希望する際は日数や時間に応じて100%~20%の追加料金が発生します。また、振り込み手数料も依頼側の負担です。
シーズンソリューション
- 概要
「シーズンソリューション」は、基本の納期が短いのが特徴で、急ぎのテープ起こしも基本料金で依頼できる点がメリットです。 録音時間で料金を設定しており、特急料金だと1分につき340円が加算されます。 どの音声データでも料金が変わらないので、さまざまな種類の音声ファイルを気兼ねなく発注できるのもポイントです。
- オプション
ケバ取りなどのオプションについて、ホームページには明確な記載がありませんでした。 整文の依頼については、見積もり時に確認してください。
レギュラーセミナーなど、定期発注の割引にも相談に乗ってくれるそうですよ。
- 支払方法
料金はすべて、後払いとなります。ただし初めて依頼する場合は、20万円を超える依頼のみ着手金50%が作業開始前に必要です。50%の支払いが確認できてからの作業開始となります。
- その他料金
通常コース、特急コースと納期によってすでに基本単価が定められているため、選ぶコースによって料金は変わるシンプルな仕組みです。定期案件で以来する場合はディスカウントの相談もできるのがポイント。
ジムプラン
- 概要
「ジムプラン」では、講演会や裁判など、幅広い分野のテープ起こしを経験豊富なスタッフが行います。
大学や医療機関などのテープ起こし実績が豊富なので、専門性の高い音声データも安心して任せられます。
録音時間時間に応じて料金を設定しており、医学や法曹関係の音声データは割増料金になっています。
- オプション
ケバ取りや整文などのオプションについては、ホームページに明確な記載がありませんでした。
出張録音サービスを行っていて、基本料金が2000円、1時間あたり1,000円で録音もしているようです。
- 支払方法
支払方法は公式サイトで確認することができませんでした。前払い・後払い、また支払い方法の詳細については、依頼の際にあらかじめ問い合わせをする必要があります。
- その他料金
一般料金以外に、医学・法曹料金や出張録音料金といった、依頼によって細かく料金設定が分けられています。基本料金は最大で180分のものまでとなっているため、それ以上のテープ起こしを依頼する際は納期・金額は相談によって決定します。内容に応じての割引も可能となっているので、相談してみるといいでしょう。
アトリエ・ソレイユ
- 概要
「アトリエ・ソレイユ」では、会議録や研究論文用ヒアリングなど、幅広い音声データのテープ起こしを行っています。 音声データの受け渡しはファイル転送サービスやオンラインストレージを利用できるので容量の大きい音声データもスムーズにやり取りすることが可能です。
- オプション
オプションに応じて料金設定が異なっていて、録音時間で計算されると共に、素起こしとケバ取り2種類を用意しています。
ケバ取りは料金が同じで、整文は料金が割高になっています。
会社によって納期の違いがあるものの、テープ起こしの相場は15,000~20,000円であること言えるでしょう。
- 支払方法
支払いは後払いです。納品から1週間以内に請求書の送付があり、受領後2週間が支払い期限となります。支払いは銀行振り込み、もしくはクレジットカードです。クレジットカード払いはPaypalを利用する必要があります。ただし、法人や団体さまで、既定のお支払いサイクルを設けている場合は、そのサイクルに準じての取引ができます。
- その他料金
納品方法の希望に応じて、別途料金が発生します。メール添付は無料ですが、CD-Rは110円、CD-RWは220円、印刷は10円、FDは110円です。メール添付以外の納品やオプションを依頼する際は事前に確認しておきましょう。また、希望があれば特急納品も受付してもらえますが、通常納期から1日短縮するごとに10%の加算となります。さらに、代金を銀行振り込みで支払う際、振込手数料は依頼側の負担です。
60分間・中1日納期の料金で比較したテープ起こし会社BEST5
テープ起こし会社の納期による料金比較
もうひとつ着目したいのは、ほとんどの会社が録音時間数によって料金を算出していることが分かります。これは、シンプルで理解しやすい方法だとは思います。料金は納期によって、もしくはジャンルによっても変動します。
テープリライト株式会社
- -1営業日特急料金:25,740円
- -2営業日特急料金:29,700円
- -3営業日特急料金:35,640円
株式会社アーク写本
- 出張録音反訳:27,500円
- 裁判法廷用反訳書の作成:25,300円
- 専門性の高い原稿作成:22,000円
- 会話分析用の原稿作成:22,000円
シーズンソリューションズ株式会社
- 特急コース:22,440円
株式会社ジムプラン
- ゆっくり(中5日):17,820円
- 医学系料金
- 通常(中2日):23,100円
- ゆっくり(中5日):21,120円
アトリエ・ソレイユ
- 英語テープ起こし:1分360円(英語部分のみ)
- メール納品のみの特急:1日短縮につき10%アップ
こういった料金設定も確認したうえで、料金も比較してみるといいでしょう。
テープ起こしにかかる料金はどのくらいが普通?
1分で約200円が相場
テープ起こしの料金は録音時間と1文字換算が一般的です。録音時間での見積りだと、日本語のテープ起こしでは1分で約200円~が一般的です。一方の文字数換算だと、1文字1円程度が一般的な相場でしょう。
1時間だと単純計算で200円×60分。文字数だと、人が1時間に話す文字数は一般的に14,000~18,000文字といわれているため単純計算で約14,000~18,000円が目安です。
ただしこれはあくまで単純計算であり「急ぎ(特急料金)」「です・ます調(整文」「意味のない語句や相槌や言い間違いの省略(ケバ取り)」「音声を直さず文字に起こす(素起こし)」などで料金は変わります。
特に急ぎや整文や素起こしなど手間がかかる作業を依頼すれば料金も割増になることが多いのです。
専門業者ではなく個人に依頼すると費用を抑えられることも
費用が限られている場合、専門業者ではなく個人へ依頼を検討される方もいるでしょう。フリーランスの中にはテープ起こしに対応できる人材も多いです。
個人に依頼する場合、個人差もありますが価格相場は1分で約100円です。専門業者と比較すると半額以下で対応していることもめずらしくありません。 ただし品質には注意が必要です。
フリーランスは個人の経験や力量がストレートに反映されるため、品質が安定しないというデメリットがあるのです。その点も踏まえ、誰に依頼をするのか検討する際は慎重になったほうがよいでしょう。
テープ起こしの料金は文字数で計算する会社がおすすめ
録音時間で費用が決まる会社と異なり、話しの文字数(起こした文字数)でテープ起こしの料金を算出してくれる会社があります。
文字数で料金が決まるのが、ボイテックス(アスカ21)という会社です。
ボイテックス-アスカ21の公式HPで
料金や納期の詳細をチェック
録音時間を気にせずにテープ起こしを発注できるので、手軽に依頼できます。もちろん、ケバ取りや素起こし、要約などの起こし方を指定することが可能です。
そして、文字数換算の大きなメリットとして、依頼するテキスト量でどのくらいの料金になるかすぐに分かること。「しゃべるスピードで、金額が変わるんじゃないか?」と思われるかもしれませんがホームページに掲載されている情報だと、受注平均では1時間で16,200文字位とのことでした。
話をしていない空白の時間も無駄にならないですし、16,200文字ということは料金は16,200円となります。上記の金額と比較してみても結果的に割安になるのではないでしょうか。
テープ起こし会社の格安ランキング
※60分のデータを中1日で依頼した場合の料金(25社程度調査した結果)